第6回関東甲信越地方会の会長を拝命いたしました、国際医療福祉大学病院の福田浩二です。開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
本地方会は、第1回の野上昭彦先生より、金古善明先生、浅川哲也先生、新田順一先生、笹野哲郎先生と、不整脈診療の発展に多大な貢献をされてきた先生方に引き継がれてまいりました。このたび大会長にご指名いただき、大変光栄に感じるとともに身の引き締まる思いです。しっかりと準備を整え、万全の体制で臨みます。
さて、不整脈診療は日々進歩を遂げております。心房細動治療では、パルスフィールドアブレーションが“ゲームチェンジャー”として導入され、急速に普及しています。デバイス治療においても、左脚領域ペーシングのエビデンスの蓄積、心房用リードレスペースメーカの登場、EV-ICDの導入も予定されています。さらに、AI技術の臨床応用も進行中です。
このような急速な技術の進歩に対応し、有効かつ安全な医療を提供していくうえで、人的および施設間の交流による情報共有、そして多職種連携によるチーム医療の重要性が高まっております。地方会は、その連携を深める絶好の機会と考えております。
プログラムでは、以下の内容を予定しています。まず、一般演題では難渋症例やEPの解釈に苦慮する症例、デバイスの適応や設定に関する課題などを積極的に発表していただき、活発な議論を期待しています。ケーススタディやプレリミナリーな研究報告も歓迎します。次に、メディカルプロフェッショナル部門では、症例・研究報告に加え、他施設の参考となる独自の取り組みなどの発表も検討いただければと思います。さらに、最新技術やガイドラインに関する教育セミナー、実践的なハンズオンセミナーも企画中です。
関東甲信越地域には不整脈診療のエキスパートが数多く在籍しており、若手医師や学生の皆様には、ぜひ積極的に交流し、多くの学びと刺激を得ていただければと思います。参加される皆様にとって、何らかの気づきや学びを得られる機会となれば幸いです。
本地方会は、栃木県の「ライトキューブ宇都宮」にて、2026年1月17日(土)に開催いたします。新幹線・宇都宮駅から直結しており、アクセスは良好です。地方開催ならではの普段と違う空気を味わってもらえればと思います。是非多くの皆様にご参加いただければ幸いです。ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
2025年6月
第6回日本不整脈心電学会関東甲信越支部地方会
会長 福田浩二
(国際医療福祉大学病院循環器内科・不整脈センター)