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会長挨拶

会長写真

 第4回日本不整脈心電学会関東甲信越支部地方会の会長を仰せつかりました。これまでに行われた3回の地方会は「若手の先生方を多く登用し、地域の不整脈診療の底上げを図る」という役割を見事に果たしました。さらに、前回は経験豊富な先生方のミニレクチャーがあり、若手医師にとって大きな刺激になったと思います。今回もこれを踏襲させていただき、老いも若きも活発な議論が繰り広げられることを期待しています。
 地方会のよさは、日常臨床で新たに経験した症例報告にあります。20年以上前になりますが、ヒス束近傍起源の心房頻拍を根治できずにいたところ、研究会で大動脈弁無冠尖付近での焼灼により根治できたとの報告を聞き、その後2回目のアブレーションで根治できました。まだ、症例の論文報告もなかった時のことです。症例報告の重要性を議論するときにはいつもこの症例を思い出します。また、前回の地方会で、心膜が癒着している心室頻拍症例で心内膜側からのアブレーションが無効のため、慎重かつ丁寧に癒着をとりながらアブレーションを行ったという報告がありました。感銘を受けると同時に、日々の診療を行う上で大変勇気をいただきました。
 最近はカテーテルアブレーションに限らず、植込みデバイス、心不全治療薬、TAVI・Mitral Clipなど新しい治療の進歩は目覚ましいものがあります。そのため、不整脈診療も他部門との協調が重要となり、治療の優先順位を決めるのは困難になっていますが、そこから最善の方法を見出すことは楽しみでもあります。
 今回の地方会も皆様にご協力いただき、ミニレクチャーや症例報告に積極的にご参加いただくことで、お互いの日常診療のレベルアップにつながればと考えております。

第4回日本不整脈心電学会関東甲信越支部地方会
会長 新田 順一
(榊原記念病院循環器内科)